うを座の皆様(長文です)
この度は『CARE-WAVE AID』Vol.4にご参加下さり本当にありがとうございました。疲れは取れましたでしょうか…。徳島の子ども達は昨日学校休んだ子もいたとか。なので、今日が祝日だったのはラッキーでした!どうかゆっくりお休み下さいませ。
(中略)
今回は、当初被災地3県と言いながらも、福島・岩手の子ども達が見つからず、うを座と徳島の子どもでやるつもりでいたのが、理事の山田さんの御縁で1月の末に福島の【あさか開成高校】に参加頂けることとなり、ならばやはり3県を!!と【大船渡高校】にもお声掛けした次第です。でもまぁ、それが自分の首を絞めることとなり、そこから台本の書き直し!気仙沼・福島・徳島…と稽古に通いながら「子ども達にメインをはらせる」という危険な賭けにチャレンジしました。
でも、唯一信じていたのは、子ども達の驚くべき精神力の成長と一途なこの舞台に対する熱意です。この子ども達の生の声は必ず観客の胸に突き刺さる!と確信していました。
しかしNPO法人CARE-WAVEとしての初公演でしたので、営業・制作体制もちゃんと整っていないという問題が次から次へと露呈し、2月に一時公演中止…という選択肢の声も出ました。
でも「今、CARE-WAVEが声を上げないでどうする!子ども達を舞台に上げて、この1年の想いを発信させてやることが本当の復興につながる!」その一心で木戸さんのチーム12名がヘルプに入って下さり、全員心を一つにし3月17日に向かいました。
(中略)
マチネはテクニカルの問題が多々あり、私も本番中何度か気を失いそうになりましたが、でも、やっぱり子ども達は素晴らしかった!!改めて、この1年の震災の体験が、私達大人では想像もつかない大きな成長を子ども達に作り出していたのだと痛感しました。
どの観客も、取材各社のメディアの方々も皆さん大変感動して下さり「子供達の声に涙が止まらなかった!もっといろんな方が観るべき価値のあるものだ」と、仰って下さり、想像以上の反応に驚いているところです。そして何より、子ども達が観客に全身全霊を掛けて発した台詞の一言一言が、子ども達の体内細胞に、そして潜在意識の中にガッツリと組み込まれました。それが10年後、20年後必ず大きな実をつける時が来ます。その時こそ、日本の真の復興がスタートするのだと確信しています。
この日本の宝物のような子ども達を、皆さんご父兄と一緒に私達CARE-WAVEも大事に育て見守らせていただければ…と願っています。
毎回無茶振りの『CARE-WAVE AID』ですが、この流れが今回で大きくステップアップし、今までのCARE-WAVE以外の人々を大きく巻き込んだ新しい波を作り出したと実感しています。今回の反省点をスタッフ全員で話し合い、次回に向けてスタートしますので、まだまだ震災の影響で皆様も大変な状況かと思いますが、今後ともご理解いただきご協力いただけましたら幸甚です。
長くなりましたが、皆様ご父兄やうを座スタッフ様のお蔭で今公演が成功のうちに終了しましたこと、改めて心より感謝し、御礼とさせていただきます。有り難うございました!!
NPO法人CARE ー WAVE
代表 鎌田真由美