2011年11月28日月曜日

壤晴彦さん、震災後初のレッスン



11月22日(火)は古町の駅前コミュニティセンターにて、23日(祝)は、駅裏の古町4区自治会館にて、お待ちかね、ひさびさの壤晴彦さんのレッスン。震災後初めての来気です。(写真は23日)

まずは、森の生命の連鎖、生命が生命に繋がっていく、生命が死んでも、次の生命の礎となって行く写真と詩の本(作者、題名は聞き損ねましたが、群馬県の方とのことでした。)を、壤さんが語り、それを復唱してから、紙に書き写していく。書き写したあと、今度は、その言葉を、具体的にモノをイメージしながら語る。急いで文字面を読むのでなく、ゆっくりと書いてあるモノを想像しながら語るレッスン。座ったまま、それぞれが耳をふさいで、読んでみる。最後には、一人づつ壤さんの前に立ってイメージにそって、体を、顔を、あるいは手を動かしながら語りました。
その様子を見て、聴いていた壤さんからは、素晴らしい、良く出来ていると褒めていただきながら、でも、ここはイメージ良く見えているかな、あるいは、ここは場面が転換しているよなど、より良くするためのダメ出しをいただきました。
この命の連鎖は、第一回公演の「海のおくりもの」につながるテーマです。
(将来の夢は、と問われて幼魚たちが「食べられたい、美味しく食べられたい」と答えるあのシーン…)
23日は、引き続き同じ素材を取り上げたあと、今度は、浜田広介の「ある島のきつね」。
これは、うを座立ち上げ当初、第1回公演の前の「中間発表会」と銘打った最初の舞台で取り上げた作品。うを座にとっては思い出深い童話です。もっとも、今の塾生は、みんな未経験。未だこの世に生れていなかった塾生もいますね。
こういう素敵な作品の、こういう読みを体験するというのは本当に貴重なことです。書かれていることを一つ一つ想像して、単に字面を読むのでなく、具体的なモノを思い浮かべて、島や崖の中腹の寺や、海の上に浮かんでいる船や、和尚さんや白いキツネを本当に手で触れるくらいの具体的な形でイメージし、声に出す訓練。
壤晴彦さん、今回も、本当に有難うございました。(スタッフ千田)

0 件のコメント:

コメントを投稿