2013年10月18日金曜日
2013年10月15日火曜日
吉田葵さんの歌のレッスン
10月12日の土曜日は、先輩の吉田葵さんによる歌のレッスンでした。
13日の夜、気仙沼プラザホテルを会場に行われた「智内威雄(左手のピアニスト)&吉田葵 in 気仙沼」(愛媛県の「坂の上ミュージアム」の主催による支援コンサート)に、応援出演のためのレスンでした。曲目は、ステージ最後の「花は咲く」。智内さんのピアノで、吉田葵さんと、友情出演の俳優四宮貴久さんと共演です。
葵さんは、大きな手ぶり身ぶりを交えた見事な指導ぶり。そうです、松本好永さんを彷彿とさせる姿。
松本好永さんは、歌えてピアノが弾ける女優として活躍、そしてご存知、うを座のミュージカルの作曲家。旗揚げ公演の「海のおくりもの」のテーマソング「もしも悲しくなったら」や「友よ」や、数々の名曲を作曲してくれました。そして、子どもたちの歌唱指導でも、体全体を使った大きな豊かな表情の指導ぶりを見せてくれました。
なんか、葵さん、表情も体格も、そしてなにより指導ぶりも好永さんそっくり。子どもたちもみるみる引き込まれて、どんどん豊かな歌に変わって行きます。
もちろん、葵さんも、うを座時代に、好永さんから、まさしく、その通りのしかたで指導を受けていました。その子どもが、いま、大人になって、いまのうを座の子どもたちをまさしくその通りのしかたで教えてくれる。
うを座は、何で地元の人間で演出や指導を行わないのか、当初はいいとして、数年のうちに、地元の大人も学んで、自分たちで行うようにならないのか、そういう、うを座への批判は、初期には根強いものがありました。
そういう批判を受けるたび、うを座は違うのだ、目指すところが違う、いま、うを座で指導を受けている子どもたちの中から、育って学んで大人になって、そのときに、続く次の世代の子どもたちを指導できるようになる。そここそが、うを座の目指すところだと言い続けてきました。そこにわたしたちの夢があるのだと。(もちろん、塾生がそう育つことを目的にということではなく、それぞれが良き経験を積み重ねつつ、その中で、演劇とか歌とかダンスとか目指す子どもも出てきたらそれはそれでよいこと、そのうえで、指導できる力量と機会とを持つひとが育てばそれこそ望外の喜びと)
その夢が、決して荒唐無稽なたわごとではなかった、その夢がかなった、と言ってしまってはまだいけないのだとは思いますが、充分に可能な夢なのだと思わされた夜でした。こういうときこそが、われわれうを座スタッフにとっての幸福なときなのだと。
いまは、少ないうを座の塾生ですが、最近3名加入して、いまは8名となっています。ここを乗り切っていくこと、ここを支えてくれているこの子どもたちが、次の飛躍、次の大きな舞台を支えてくれる存在です。夢をみて、活動を続けていきましょう。
と、まあ、あんまり先取りして感動していてもしょうがないのだろうけどね。(千田)
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