2011年9月6日火曜日

鎌田さんからのメール

阿南公演後の鎌田さんからのメールです。
『皆さん、長いバス旅本当にお疲れ様でした!御父兄の皆さんのご理解・ご協力のもと、なんとか舞台を上演することができました。心より御礼申し上げます。
 山田先生がダブルキャストでもあり、充分な稽古もできない状況での幕開けとなりましたが、遠路来ていただいた皆さんが直接観客に生の声で伝えて下さったメッセージは2000人近いお客さまの心に深く突き刺さったと思います。【どんな辛い環境にあっても夢と希望を持つ】ことは誰でも概念では分かっていたことですが、被災された皆さんが同じ空間の中で、直接その言葉を訴えて下さったことで、観客だけでなく私達スタッフやキャスト、そして…徳島の方々にリアルな【衝撃】として【感動と実感】をいただきました。
 皆さん被災地復興で大変な最中、遠い四国まで来て下さり、徳島の方々に大きなプレゼントを下さったこと…本当になんと御礼を言っていいか、言葉もありません。
 正直…毎日のように『夢創』の子供達に被災地の苦しみをもっと理解しろっ!!と言って来ましたが、実際難しいことだったと思います。でもこの公演を通して、ちゃんと魂の奥深くに『思いやり』という大きな夢つむぎが生まれたことと思います。そしてスタッフ以外のこの公演を支援下さった徳島の方々の心の扉も大きく開きました。取材して下さったメディアの方々も…
 昨日も今日も舞台を観て下さった見も知らずのいろんな方々から『勇気をもらいました』と嬉しいメッセージを沢山いただきました。本当に…変な言い方ですが…どちらが被災者なんて関係ないのかもしれませんね。(もちろん被災された方々のご苦労は比べものになりませんが)
 今回の311は日本中のいえ、世界中の人々の『愛・思いやり』という心を一つにするものだったのだと痛感しています。
 うを座の子供達は本当に素晴らしく成長しました。そんなお子さんを育てられた御父兄の皆さんに心から敬意を表します。そして無茶なお願いをしたにも関わらず、寛容な心で子供達を旅立たせて下さり本当に有難うございました。
 828日、阿南の舞台に立った座長と伊東さん、そして御父兄の皆さんの姿に思わず号泣してしまいました。13年前、うを座の初演で、座長がカーテンコールでマイクを握って涙ながらに観客の皆さんに御礼の言葉を述べられた姿とダブって…。あの時の感動から13年…苦労されてうを座を支えてこられたにも関わらず、大きな被災を受け、うを座が活動不能になった辛さはどれだけのものだっただろうと思います。でも、阿南の舞台で座長の嬉し涙をまた見られたことは本当に私にとって何よりも嬉しいことでした。そして、四国の子供と東北の子供達が一つになって『夢の時代がきっと来る、きっと来る!!』と力拳を握って歌う姿に、大きな未来を感じ、改めて演劇の力を…そして新たなCARE-WAVEの役目を再確認させていただいたことに心から感謝します。長くなりましたが、舞台に追われて何のお構いもできず、本当に申し訳ありませんでした!
 今回参加できなかった子供達のことがとても気掛かりです。また、9月下旬に伺います。もちろん作業とレッスンをさせていただきますので、またご協力のほど宜しくお願いいたします。本当にお疲れ様でした!

        ☆感謝☆

Mayumi Kamata


気仙沼のわれわれこそ、本当に感謝です。鎌田さん、本当にありがとうございました。
ところで、ケアウェイブの公演、年内には予定されているとか…
(千田)